第2回 生命保険に会社で加入することの意味
2022年10月18日
前回の記事にて法人保険について概要をお伝えしました。ところで法人(会社)で保険に加入するとはいっても、会社が死亡したり、病気やケガをするわけではないことは明白です。
今回は生命保険に対し、社長個人では無く会社で加入することの意味を噛み砕いていきます。
社長個人による保険加入と法人保険の違い
社長自身が自分に起こる病気やケガ、そして死亡などの万が一の事態に備え、生命保険を検討している人は多いでしょう。自分だけでなく、長年サポートしてくれた役員・社員にも可能な限り広げたいという希望もお持ちであることでしょう。このときに比較検討したいのは、彼らに多めに給料を渡して「万が一のために、それぞれ生命保険に入っておいて!」と言うのと、会社として法人保険に加入するのは、何が違うのか? ということです。
法人保険は会社経営のプラスになる
会社に属する個人が保険に加入することと、会社が法人保険に加入することの違いを項目別に見ていきましょう。
法人保険に加入する意味① 役員・従業員に対する保障
会社自体が病気やケガに罹患することはありません。会社を構成する役員・従業員には病気やケガのリスクがありますが、生命保険の保障面に関しては個人で加入する場合と、法人で加入する場合では、個人の負担額には大きな差異はありません。
敢えて述べるなら、個人に対し、保険に加入してほしくて渡した給与などの一時金をほかの用途に使われること(冗談のようですが意外にあるようです……)や、給与で渡すことによる厚生年金や健康保険の保険料増加といった事例は少なくありません。
一方、法人保険においては、まとまった人数が加入することで保険料を割り引いてくれるケースも考えられ、個人での加入に比べ、その恩恵に差異があります。また従業員としては、会社が自分たちのために保険に加入してくれるという構図になり、福利厚生面での大きなメリットと言えます。