起業を考えたら注意したいこと ~個人事業主・会計・税務編~
2015年06月30日
起業を考えているみなさん、こんにちは。
最近、60歳以上の起業が増えているそうですね。確かに今まで豊富な人生経験を積んでいる、資金もある、体力もある。それに、最近の60代と言ったら見た目も若いですよね。実際60代は80代以上の方からみるとまだまだひよっこらしいですから、起業するにはもってこいかもしれないですね。
今年初めて出された小規模企業白書(2015年版)によりますと、1979年には起業家のうち60歳以上は6.6%に過ぎなかったのが、2012年には起業家全体の32.4%が60歳以上となっています。
一方、30歳代以下の割合は1979年には60.8%だったのが2012年には35.8%まで減っています。割合がほぼ同じになっているというのは複雑な気持ちにさせられますが、ここは前向きにとらえて、元気な60代の起業家の生き生きした背中を見て、自分も挑戦してみようという若者がどんどん出てくる社会になればいいなと思います。
小規模企業白書(2015年版)より
そこで、今回は個人事業としての起業を考えているみなさんに、実際に起業をした先輩方の失敗体験談(税務・会計面)も交えて注意点をいくつかご紹介したいと思います。
1)レシートや領収書をとっておくのを忘れがち
「今まではレシートや領収書をとっておく習慣がなかったので、かかった経費のレシートや領収書をとってないです。」という声をよく聞きます。
習慣づいたら何でもないことなのですが、慣れるまではついつい忘れてしまうみたいですね。
ちなみにレシートをもらえるのに何でもかんでも領収書に変えてもらう必要はないのです。
①日付、②買ったお店、③内容、④金額がわかるものであれば、レシートでも領収書でもいいです。
領収書だと何をいくら買ったか明細がわからない場合が多いですよね。「但し、お品代として」と書かれている場合はまだいい方で、内容が空欄の領収書も多いように思います。
レシートの方が①から④が確実に載っていますよね。ただ、たまに「計算書」だけ書いて日付と金額だけしか書かれていないレシートがあります。お店の名前や何が買ったかが書かれていないレシートです。そのときは領収書をもらうようにしてくださいね。
また帳簿や領収書類は保存期間が決められています。細かく言うと5年のものと7年のものがありますが、ざっくり7年と覚えておいてください。