3-1 販売取引
どのような会社でも、商品の販売やサービスの提供等、お金を得るための営業活動を行っています。この章では、営業活動の基礎である販売取引に伴う経理事務をみていきましょう。
販売取引の流れ
まずは一般的な販売取引の流れをみてみましょう。販売取引は、会社の業種によりさまざまであり、その内容も異なります。ここでは、最もオーソドックスな流れを商品の販売業と製造業の場合にわけてみていきます。
販売取引の経理内容
販売取引の経理は、業種により違いがありますが、売上計上とこれに伴う債権管理が重要となってきます。
また、販売取引に伴う「納品書」「請求書」「領収書」等の書類を発行する業務のウエイトも大きいものとなります。これは、日常業務で行われる経理の基本業務です。
このほかにも、商品・製品等を相手先に出荷依頼するときに使用する「出荷指図書」や依頼された商品・製品等の出荷作業を完了した時に「出荷報告書」を作成する事務作業もあります。この出荷指図書・出荷報告書は、会社の業種等により扱いが異なります。