生産性の向上はムダのはじまり? 7つのムダを排除しよう
2015年01月15日
みなさんは、自分自身の仕事の中で「ムダ」を感じることがありませんか。
作業だったり、打ち合わせだったり、溜まった書類だったり…。振り返って見ると日々様々な場面で、ムダと感じる何かがあるのではないでしょうか。
でも、ここで厄介なのは、ムダだと薄々気づいたとしても何か事を起こすまでには至らないこと、ムダ自体に気づいていないこと。
そもそもムダというのは、何がムダなのか、何を排除すればよいのか、その判断となる基準と改善の糸口を探すことが、実は難しいのではないでしょうか。
ここで参考にしていただきたいのが、「7つのムダ」からのアプローチです。
みなさんは、「トヨタ生産方式」をご存知でしょうか。
これは、その名の通り、トヨタ自動車の工場における生産活動の運用方式の一つとして構築されたものです。トヨタ生産方式では、「ムダ=付加価値を高めないもの」と定義し、現場におけるムダを極力取り除くことを最重要視しています。
例えば、10秒で1個のものを生産するところを8秒で1個作れるようになると、40秒で4個から5個へと生産性が向上します。しかし、売れる予定がないものを1個多く作るのことはさまざまなムダを生むというのです。
必要なものを、必要な時に、必要な量だけ生産するということで「ジャストインタイム」という言い方もしますので、そちらの方がピンと来る方もいらっしゃるでしょう。
トヨタの社員で、この仕組みを創り上げた大野耐一氏は、ムダについて、「余裕があるから作業者もしくはラインは、放っておくと必ず前へ進む。これをするとムダが隠れてしまう。
即ち、作り過ぎるということは、作業者の多過ぎ、材料、動力費、副資材などの先喰い、作業者への賃金の先払い、仕掛品、製品の金利負担と整理整頓、倉庫面積、部品運搬等の計り知れないムダが発生する。低成長期においては、作り過ぎは罪悪である」と述べています。
この言葉は「ムダ」の本質をシンプルかつズバリと言い表しています。
前置きが長くなりましたが、「7つのムダ」の本題に入ります。
これは、現場に発生しているムダを7つの事象に分類し評価するモノサシと理解してください。