人、組織、資金を動かすために知っておくべきこと
2015年01月19日
社長の仕事シリーズ(9)経営③
今回は経営に関する3つ目のテーマ「管理運営」についてお話しします。
経営とは「会社を管理運営し、一定の目的を達成すること」でしたね。
そして会社を構成する要素は「出資者、経営者、人(従業員)、組織、資金」であり、会社の根源的目的は「長期的な視点に立った収益と利益の獲得」、ドラッカー教授の言うところの「顧客の創造」であると説明しました。
では「管理運営」ついてはどう考えればよいでしょう。
人と組織、そして資金を動かす
管理運営とは、目的を達成するために、会社の構成要素である「出資者、経営者、人、組織、資金」を動かすことです。
出資者、経営者、従業員をまとめて「人」と表現すれば、「人と組織、資金」を動かすこととも言えます。
そして「人と組織、資金を動かすこと」とは、目的の達成に向けて従業員に最大のパフォーマンスを発揮させること、組織を整え、その機能を最大限に発揮させること、資金を無駄なく効率的に運用することだと言えます。
管理運営の根幹(経営理念、経営目標、経営戦略)
管理運営は「人、組織、資金を動かすこと」と簡単に言いましたが、ただ動かせばよいというものではありません。
顧客を創造し収益と利益を獲得していくためには、それらが目的達成に向け一貫した統制のとれた動きになる必要があります。
そして人、組織、資金を動かすために行うべき管理運営活動は多々ありますが、それらもすべて目的達成に向けて一貫した統制のとれたものでなければなりません。
これまでにご紹介した「資金繰り」「事業承継」「リーダーシップ」は、人と組織、資金を動かすために行うべき活動の一部と言えます。
これらの他にも「人財管理」「組織管理」「製品・サービス開発」「マーケティング」「財務計数管理」「事業計画・予算管理」「リスク管理」等々と幅広く行うべきことがあります。
これらもすべて一貫性のある統制のとれたものであることが求められるのです。
ここでは、管理運営として行うべきこと全てを一本の樹木(体系)とみなした場合、中心となる幹に相当する考え方として「経営理念」「経営目標」「経営戦略」をご紹介することにします。
経営を体系立てて理解する上での土台となる考え方であり、一貫性のある統制のとれた活動をするための根幹と言えるものです。