PDCAでわかる管理業務の円滑な進め方

2015年03月02日

【解答例】

私は、この例題を、以下のように分解してみました。

P

開発部の依頼に合わせ計画を立てる

P

 

デモの構想を練る。機械の動き、照明、音響等の場面を考える
D 台本を作り、担当を決める
C 台本と開発部からの仕様(機械の性能、PRの趣旨等)と比較し、台本が適切か確認する
A 台本の不適切な部分を修正する
D

デモのリハーサルを行う

P リハーサルで担当者の配置を指示し、体制を整える
D リハーサルを実施する
C 台本通り行われたか確認する
A 台本どおりで出来なかった事項を台本の修正案、代替案としてアタマ出しする
C

リハーサルが、開発部の趣旨に合っているか確認する

P 仕様とリハーサル結果の比較表を作成する
D 比較を行う。台本で期待された機械の性能、PR等の効果が実現できたか確認する
C 比較の方法自体が正しいか確認する
A 比較の漏れている点、不明確な点があれば比較表を見直す
A

仕様に合わないところは方法を変えるなどの対策を取る

P 比較した結果に基づき、台本を修正するなどの対策を立てる
D 台本を修正する
C 修正した箇所、修正方法が仕様に合っているかを確認する
A 修正が間違っていればその部分を正す

 

私の分解では、デモの構想を練る部分をスタート、発表会の本番をゴールとしてリハーサルを仕事の中心に捉えましたが、他にもいろいろな考え方、切り口でのPDCAの分解は可能です。
 
日常の仕事では、全体の中でなんとなく済んでしまっている作業でもPDCAで分解してみると、力の入れ方やタイミングなど、新たな気づきも多いのではないでしょうか。
 
PDCAを分解してみることは、よく言われるPDCAサイクルの『継続的な改善』や『リスクなどへの事前対応』というような効果に加え、『深度ある検討』、『多面的な検証』に知らず知らずの効果が期待できます。
 
ルーティンの仕事でも新たな気付きがあると思いますので、身近なところで一度チャレンジしてみることをお勧めします。

 中小企業診断士 アンドウ・ユタカ 執筆者紹介

 中小企業診断士 アンドウ・ユタカ

資金調達や財務分析に長年取り組んできた経験を生かし、「経営で生じた会計・ファイナンスの疑問点をシンプルにわかりやすく解説すること」をモットーに、企業内診断士として活動しています。

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