こんなリーダーはチームづくりをダメにする

2015年03月19日

全てを背負い込むリーダー

有能で生真面目な人や、チームメンバーの能力を過小評価し信じきれない人などが陥りやすいケースです。自分一人ですべての問題に対処し、解決しなければならないと信じているリーダーには強力なチームは創れません。
チームメンバーはリーダーへ強く依存し、言われたことを言われたとおりにしかできなくなります。チームとして大きな成果は望めないでしょう。
 
私の友人が管理職になった時、まさにこの状態でした。彼は大変仕事のできる営業マンだったのですが、管理職になってもなかなか部下に仕事を任せられませんでした。
様々なことを抱え込み、毎日残業して頑張っていました。当然チームとしての成果は上がりません。
しばらくそんな状態に苦しんだ後、考え方とやり方を変えて何とか良い方向に向かうことができたのですが、それについてはまた後ほど。
 

秘密主義のリーダー

仕事に必要な情報を自分一人が握って他に知らせないリーダーです。人の知らないことを自分だけが知っているのはある種の快感ではあります。
しかし、ことチームづくりに関しては、百害あって一益なしです。チームの目標を達成するために必要な情報は、チーム全体で共有しなければなりません。
自分のところで情報をとどめてチームに流さないと、チームメンバーからも情報が流れてこなくなります。
結局重要な情報を知らずにリーダーとしての意思決定をすることになってしまいます。
 

スパルタ式を信奉するリーダー

リーダーの中には、メンバーに任務を遂行させるためには強圧的な言葉や態度で、手荒く扱わなければダメだと信じている人がいます。
確かに一部のメンバーに有効な場合がないとは言えませんが、大多数のメンバーには過度なストレスを与えることになり、チームとしてのパフォーマンスは落ちてしまいます。
これが特定のメンバーに対して極端に働くと、いわゆる「パワハラ」となってしまいます。
 

役割分担を偏重するリーダー

メンバーはそれぞれ与えられた自分の仕事をやってくれさえすれば、すべてうまくいくと単純に信じているリーダー。
確かにチームとして合格点は取れる仕事をするでしょう。しかしチームとしてのシナジー効果は期待できませんね。
リーダーもメンバーも、仕事は自分のためにするものだと思っている状態から大きな成果は生まれないのです。
 

責任を取らないリーダー

これはあまり説明を必要としないでしょう。無責任なリーダーの下でメンバーが力を発揮しようとは思わないのは当然のことです。
上手くいけば自分の手柄、失敗したら部下の責任、こんなリーダー見かけませんか…
 
さて、いくつかチームづくりを阻害するケースについてお話してきましたが、いかがでしょう。
ご自分に思い当たるところはありませんか。あるいは部下の方々はどうでしょう。
もし思い当ったとしても悲観することはありません。改善すればよいのですから。
 
それでは今回はここまでとし、次回は強いチームづくりについてお話しします。

エバーグッド・コンサルティング 代表 中小企業診断士/認定経営革新等支援機関  首藤愼一 執筆者紹介

エバーグッド・コンサルティング 代表 中小企業診断士/認定経営革新等支援機関  首藤愼一

経営改善計画策定支援、経営革新計画策定支援、各種補助金(ものづくり、創業etc)の申請支援など、製造業から小売業まで業種を問わず「中小企業の元気に貢献する」を理念に活動しています。

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