製造原価を下げる3つの要素
2015年04月20日
2.労務費を減らす
労務費とは製造部門の作業者に係る人件費です。
人財(ヒト)は会社を構成する重要な要素ですから、安易にコストダウンの対象とするべきではないということを踏まえたうえで、方策としては以下のようなものを考慮に入れましょう。
➢ 時間外の作業を減らす
ボトルネック工程を改善すること等により生産負荷を平準化し、時間外手当を削減します。
➢ 作業者数を減らす
出来る限り避けるべき方策ですが、最後の手段として認識しておく必要はあります。
パート社員の削減、正社員の早期退職制度導入などが具体的な方法です。
また、作業者の多能工化を進めつつ、定年退職などの自然減で人員構成をスリム化することも考えるべきです。
3.経費を減らす
いわゆる様々な費用の節約です、地道に削減に取り組みましょう。
いくつか例を挙げておきます。
➢ 電気料の基本契約を見直す
生産の季節変動を平準化するなどで、電力使用のピークを下げて基本料の安い契約に変更します。
➢ プリンターやコピー機のトナーに廉価なリサイクル品を使用する
ここまでが、製品原価を決定する数式の分子である「製造の総費用」を削減する方策です。
いかがでしたか? 少しは参考になったでしょうか。
製品原価を低減する取り組みとしては「製造の総数量」を増やす方策がこの後続くのですが、今回はここまでとし、次回に本稿のまとめと合わせてお話ししたいと思います。