思い描くことで道は開ける
2016年11月21日
私のような高校時代の劣等生は、どこか引け目を感じてしまうが、逆に組織とは関係なく生きていることについては「いいなあ、おまえは好きなことやって生きていて」と言われてしまう。
今となればそんな言い方ができるのかもしれないが、自分の高校時代は実に暗く、決して楽しくはなかった。
今思えば、もっとまじめに授業を聞いておくべきだったと思うが、講義の大切さを感じたのは医学部に入ってからだった。
ややドロップアウト気味だった私は、高校時代の合唱コンクールや演劇コンクールといったクラス対抗のようなものには一切参加せず、放送部に所属して、自分で詩を書いて朗読していたのだから赤面ものであるが、それも今となれば、楽しい思い出である。
放送部の女性にも再会して「あなたの詩よかったわよねぇ」などと言われて、やっぱり俺は文学の才能があったのかなぁなどと悦に入っていた。
少なくとも、高校時代、まともに授業など聞かず、本ばかり読んで、同人会雑誌のようなものまで発行して、小説もどきまで書いていたのだから、かなりの暴走ぶりであった。
その母校から、今年「輝いている先輩たち」という感じで、同窓会雑誌や高校の入学案内のパンフレットにまで載せていただいた。
まさか私が後輩の手本になるとは想像もできなかった。自由にやらせてくれた母校に、今となっては感謝するばかりだ。
もはや夢を持つ年齢ではなくなってきたが、最近またちょっとした夢を持ち始めた。これが最後の夢、というか男の夢だと思っている。
思い描くことで道が開けることは体験してきたので、再び夢を描くことにした。夢がなくなれば、人生もおしまいなのだろう思っている。