4つのリーダーシップタイプを使い分けよう
2014年12月04日
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社長の仕事シリーズ(6)リーダーシップ②
前回はリーダーシップのタイプ分けとして「専制的・パフォーマンス重視型」と「民主的・関係性重視型」を紹介しました。前者は短期的な成果を求めるときに有効で、後者は長期的成果を得るに有効であるという特徴も合わせて紹介しました。そして現実の優れたリーダー達はこの両タイプをうまく使い分けしていたことにも触れました。
今回はその続きです。
自分のタイプを知って、リーダーシップを使い分ける
さて、皆さんのリーダーシップタイプはどうでしょうか。
前回ご紹介したタイプのどちらの要素が強いですか。まずは自己分析をして客観的に自分のリーダーシップの特性を知りましょう。どちらが良いとか悪いとかではありません。
スピードを武器として戦っていく中小企業の場合、素早い経営上の意思決定が勝負のカギを握ることも多々あります。そのような場合に勝るのは専制的・パフォーマンス重視型のリーダーシップです。しかし常に専制的では社員がついていきませんし育ちません。組織としての成長を望むのであれば、社員と一緒に考え意見を聞き、納得性を高めた事業運営も必要になります。
つまり、優れたリーダー達がそうであったように、経営者は状況によってリーダーシップを使い分ける必要があるのです。
今の自分とは違うタイプのリーダーシップを発揮する。これは意識して切り替えなければなかなかできません。そのためにも一度自分自身のリーダーシップを分析し客観的に認識する必要があります。
緊急性が高いときは専制的・パフォーマンス重視型が有効であるとお話ししました。ではそれ以外はすべて民主的で関係性重視型リーダーシップでよいのでしょうか。どのような場合にどのようなリーダーシップを使い分けるべきなのでしょうか。
ここでその疑問に完全に応えるのは困難です。なぜなら皆さん自身のベースとなるリーダーシップタイプ、そして皆さんの会社の状況がそれぞれ異なるからです。
ただし、使い分けの参考にしていただけるものはあります。最後にそれをご紹介して本稿を終えることにします。