3-12. 医療費控除の記入

医療費控除の記入例

 

B様式第一表、第二表、医療費の明細書
医療費控除の明細書から医療費控除の欄に金額を記入します。

 
 

セルフメディケーション税制を受ける場合

セルフメディケーション税制の対象となる医薬品は、「スイッチOTC医薬品」と呼ばれるもので、もともと医療用として使われていた医薬品のうち、処方箋なしに薬局でも買えるよう転用されたものを指します。個々の医薬品がこの所得控除の対象商品には、下のようなマークが付いています。
 
セルフメディケーション税制マーク
 

セルフメディケーション税制を受けるためには、健康診断、予防接種、がん検診のいずれかを受けている必要があります。
 
控除額は次の式で計算されます。
 
セルフメディケーション税制控除額

=(支払った特定医薬品等購入費の額-保険金補填額) - 1万2000円

 
通常の医療費控除の場合は、10万円(または所得金額の5%)を超えないと控除対象になりませんが、セルフメディケーション税制の場合は、1万2000円を越えると、その超えた部分について最高で8万8000円まで控除を受けることができます。つまり、比較的少額であっても控除を受けられることを意味します。
 
一方、医療費控除の限度額が200万円なのに対し、セルフメディケーション税制控除は8万8000円です。両者のうちどちらか一方しか選べませんので、多額の医療費がかかった場合は一般の医療費控除の制度を選んだ方がより多くの所得控除を受けられることになります。
 
セルフメディケーション税制を受けるための明細書は次のような別フォームで用意されています。明細の書き方は医療費の明細書と概ね同じです。
 

セルフメディケーション明細書