3-2 見積書・注文書
注文書の効果及び記載内容
(1)注文書の効果
見積書を検討し発注先が決まったら、次は注文書をその相手先に発行します。この注文書は、取引の内容を確認し、実際に注文した証となる書類です。注文書を発行することで、取引成立後の「トラブル」を防止することができます。
また、注文書をまとめた「受注台帳」を作成して、一覧表として営業資料としているところもあります。
(2)注文書の記載内容
この注文書の記載内容は、見積書の記載内容を確認する意味あいがありますので、見積書の記載内容と同じになります。
また、この注文書は、「注文書」「注文書(控)」「注文請書」の3 部構成となっていることが多く見受けられます。
①注文書は、発注先に注文したことを明らかにする意味から送付します。
②注文書(控)は、発注先に注文したことを明らかにする発注元の控として保存します。
③注文請書は、発注先がこちらの注文を受けたことを確認し承認印を押して発注元に返送してくるものです。つまり、注文書といっしょに発注先に送付し、記名押印して返送してきたものを発注元で保管することになります。この注文請書は、物品の請負では問題無いのですが、工事の請負等の場合は、収入印紙を貼る必要が出てきますので注意して下さい。
(3)継続取引契約書
発注先と継続取引をする場合には、注文書のほかに「継続取引契約書」を結ぶことになります。
この契約書にも4,000 円の収入印紙を貼付する必要がでてきます。