7-3 経営分析
安定性
会社の安定の指標として、代表的なものに「流動比率」「自己資本比率」があります。安定性の指標は、流動比率のように短期的な安定性の指標と自己資本比率のように長期的な安定性の指標とに区分できます。
①短期的安定性
短期的安定性は、流動資産等を流動負債で除したものとなり、主なものに次の3 つがあります。
1.流動比率
この流動比率は、支払能力をみる指標で、次の算式により計算します。
流動比率 = 流動資産/流動負債
2.当座比率
この当座比率は、短期的な支払能力をみる指標で、次の算式により計算します。
当座資産とは、現預金や売掛金等、回収すればすぐ資金となるもので、棚卸資産は除かれます。
当座比率 = 当座資産/流動負債
3.手持流動比率
この手持流動比率は、会社の資金力をみる指標で、次の算式により計算します。
手動流動比率 = 現預金+有価証券/流動負債
②長期的安定性
長期的安定性をみる指標として主なものに次の3 つがあります。
1.固定比率
この固定比率は、長期的安定性(安全性)をみる指標で、次の算式により計算します。
固定比率 = 固定資産/固定負債
2.自己資本比率
この自己資本比率は、この比率が高いほど財務の安定性が高いことになります。
この自己資本比率は、次の算式により計算します。
自己資本比率 = 自己資本/総資本
3.長期適合比率
この長期適合比率は、長期の支払能力を示す指標で、この比率が低いほど長期の安定性が高いことになります。この長期適合比率は、次の算式により計算します。
長期適合比率 = 固定資産/固定負債+自己資産